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建通新聞社(静岡)
2013/02/18

【静岡】子育て型を追加し全体で3700戸に補助―静岡県が住宅リフォーム支援で13年度 

 静岡県は2013年度、住宅リフォーム工事に対する補助制度の対象に新たに「子育て型」を加える。小学校入学前の子供がいる世帯が実施するリフォーム工事に対して、工事費の一部を補助する。新年度当初予算案に事業費5億6900万円を計上しており、「高齢者型」で2500戸、「県産材型」で600戸、「子育て支援型」で640戸の計3740戸に助成する考え。
 県では、県産材の活用や住宅の耐震化、住宅市場の活性化を視野に、県産材を利用した住宅のリフォーム工事に対する補助制度を11年度に創設。12年度は65歳以上の高齢者が暮らす世帯が実施する工事費100万円以上のリフォームに対象を拡大した。
 リフォーム需要の高まりや制度の使いやすさなどを背景に12年度は利用が急増。子育て世帯の需要を取り込むことでさらに利用の拡大が見込めることから、地域経済の活性化も視野に、「子育て型」を追加することにした。
 子育て型では、小学校入学前の子供がいる世帯の実施する「家族構成の変更などに伴う間取りの変更など工事費100万円以上のリフォーム工事」を対象にする。補助率は工事費の10分の1(上限は1戸当たり15万円)。
 12年度に引き続き実施する高齢者型では、65歳以上の高齢者のいる世帯が実施する住宅リフォームが対象。劣化が住宅の寿命に影響する屋根や外壁などのほか、トイレのバリアフリー化や浴室の断熱化など設備関連を含めた工事費が100万円以上の場合、15万円を上限に工事費の10分の1を補助する。
 県産材型は、床や壁などのリフォームに県産材10平方b以上を利用することが条件。使用量が20平方b以上の場合に1戸当たり10万円(耐震補強を同時に行う場合は15万円)、10平方b以上20平方b未満で5万円(同7万5000円)を補助する。
 いずれのケースも、耐震基準を満たしている住宅での工事か、耐震補強工事を併せて実施すること、また「県内に本店や支店、営業所を置く建設業者」が施工することを要件とする。
 県では、13年度予算案で12年度予算(約4億4000万円)を上回る事業費を計上しており、新たな需要を取り入れつつ制度の活用を促す方針。
 12年度と同様、県住宅まちづくりセンターが申請の窓口となる見通しだが、制度の実施期間なども含め詳細を今後詰める。
(2013/2/18)
建通新聞社 静岡支社