建通新聞社
2013/02/15
【大阪】大阪市 ユニバーサルシティ駅前開発用地の売り払いコンペ ワンダー・トリアングルムを事業者に決定 タワー型ホテルを建設
大阪市は、此花区のユニバーサルシティ駅前開発用地の売り払いで、事業コンペを行った結果、特定目的会社のワンダー・トリアングルムを事業者に決定した。土地の落札価格は20億4000万円。28日までに土地売買契約を締結する予定。事業者は、(仮称)ホテルユニバーサルグランドタワーとして、約600室の客室を持つ、高さ100bのタワー型ホテルを建設する。2013年度内の着工、15年内の開業を予定する。
対象の土地は、大阪市此花区島屋6ノ427ノ1の6647平方b。ユニバーサルシティ駅とUSJを結ぶメーン通路に面した商業地域で、容積率400%(地区計画で600%に緩和)。
ユニバーサルシティ駅前の開発用地では、01年のUSJの開業に合わせて、先行開発地区で「ユニバーサル・シティウォーク大阪」が開業。しかし、今回の土地については、景気低迷の影響などで、10年以上が経過してもなお開発が進まない状態にある。このため、新たな事業者を昨年11月に募集し、2社の提案があった。このうち、1社は価格提案を辞退。残りの1社の価格提案が予定価格(16億9672万2000円)以上だったため、事業者に決定した。
(仮称)ホテルユニバーサルグランドタワーは、USJ初のスーパーオフィシャルホテルとなる。テーマ性を持つ商業ファサードを誘致。コーナー部に二つの広場、回遊できる歩行者空間を設置。シティウォークを拡張し、商業施設を配置する。
28階建てで、客室は32〜45平方b。2人部屋から5人部屋までのバリエーションを用意する。年間集客数の目標は160万人。