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日本工業経済新聞社(群馬)
2013/02/13

【群馬】販路の確保が課題−新分野進出アンケ結果

 県建設企画課は昨年10月から11月にかけ、県の建設工事入札参加資格者を対象に実施した新分野・多角化に関するアンケートの調査結果をまとめた。

 対象は入札参加資格者名簿に登載されている県内企業1875社で、このうち本業を建設業としている企業684社の回答を取りまとめた。
 まず、新分野・多角化に対する考えとしてもっとも多かったのが「資金的な余裕があれば進出しても良い」といった回答。それとは対照的に「建設業以外の事業は考えていない」も多かった。
 進出先については「建設関連分野」がもっとも多い36%を占め、次いで「環境・リサイクル分野」の21%「農林水産業分野」の11%と続く。
 すでに新分野・多角化事業に取り組んでいる企業へ進出理由を聞くと、36・2%が「収益を確保できると思ったから」と回答した。その一方、新分野・多角化に取り組んだことがあるかを尋ねたところ、半数が「取り組んでいない、または取り組む検討をしたことがない」と答えている。
 さらに、新分野・多角化進出企業における直前期の売上高のうち、11%が「売り上げがない」と回答。もっとも多かったのは「1〜999万円」の28%だった。
 新事業・多角化に進出するための資金では「1000万円以下」が半数以上を占めた。
 新分野・多角化を展開する上での課題では「販路の確保」がもっとも多く全体の32%を占め、次いで「人材の確保」の24%「資金の調達」の22%だった。