愛知県は、老朽化した運転免許試験場(名古屋市天白区平針南3ノ605)の建て替えに当たり、PFI手法の導入を検討する。2013年度予算にPFIの導入可能性調査の委託費を盛り込みたい考えだ。
運転免許試験場の規模は鉄筋コンクリート造2階建て延べ1万3026平方b。1965年に建設された。敷地内には試験場の建物のほか、免許の取り消し処分を受けた人が講習を受ける運転者講習センターがある。規模は鉄骨鉄筋コンクリート造5階建て延べ4058平方b。71年に建設された。
敷地面積は9万9177平方b。
PFIを導入する施設の範囲や新施設の機能、建設スケジュールについては今後詰めていくことになる。
県の財政状況が逼迫(ひっぱく)する中、民間資金を活用して建て替えを進めていく方針だ。PFIの導入が決まれば、外部の有識者などで構成する専門の委員会を立ち上げ、実施方針などを策定する。
県はこれまで、森林公園のゴルフ場施設整備(尾張旭市)、産業労働センターウインクあいちの整備・運営(名古屋市中村区)にPFIを導入した実績がある。また企業庁の水道事業で、愛知用水地域と三河地域の浄水場の排水処理施設にPFIを導入した。
運転免許試験場の建て替えにPFIを導入すれば、県で5番目の導入事例になる。
提供:建通新聞社