国土交通省紀勢国道事務所は、国道42号「三渡橋」など松阪市から紀宝町の30橋を対象に橋梁補修や耐震補強を計画している。2013年度に一部の補修工事や耐震補強工事などに着手する見通し。
耐震補強の対象は三渡橋の1橋。上部工の落橋防止と下部工の補強整備などを計画する。三渡橋の橋長は119b。上部工の形式は5径間非合成ゲルバー鋼桁橋。1953年の建設。
橋梁補修の対象は御浜町の「新志原橋」など29橋となっている。いずれも国道42号の橋梁で、支承部の腐食対策や床板補修、漏水対策、橋台や橋脚のひび割れ補修などを計画する。1960年代に供用した橋が多く、漏水などによる桁下の腐食などが発生している。
13年度に工事発注する橋梁は未定となっている。30橋の橋梁補修・耐震補強設計は中央コンサルタンツ(名古屋市西区)が担当。
補修対象の29橋のうち、橋長30b以上の橋は次の通り。(@概要A建設時期)
▽栃原橋(大台町)―@橋長42b、単純トラス橋A64年▽小糸やんげ橋(紀北町)―@橋長32b、単純鋼合成鈑桁橋A67年▽船津避溢橋(紀北町)―@橋長40b、単純PCプレテンション床版橋A66年▽平石橋(熊野市)―@橋長37b、単純非合成鈑桁橋A69年▽西郷川橋(熊野市)―@橋長75b、単純鋼非合成鈑桁橋、3連A63年▽新志原橋(御浜町)―@橋長99b、単純PCポストテンションT桁橋、3連A72年▽新緑橋(御浜町)―@橋長90b、2径間連続鋼非合成鈑桁橋A67年
提供:建通新聞社