建通新聞社四国
2013/02/08
【愛媛】伊予鉄交通結節点整備 3月中旬に計画固める
松山市は1日、第3回目の「交通結節点整備に関する意見交換会」を開催し、伊予鉄道の久米駅・いよ立花駅・余戸駅の整備方針について学識経験者や地元の代表らを交えて意見交換した。3月中旬に再度会合を開き、整備計画を固めるとともに優先順位を決める方針。
整備計画検討では、歩行者・自転車・自動車の各動線の分離、移動距離が短く分かりやすい動線の設定、バリアフリー、駅舎近くへの駐輪場の配置などを施設配置計画の基本として考えたほか、いずれも限られた敷地の中で配置可能な施設規模を勘案して設定し、10月に行った現地視察会も踏まえて計画を練ってきた。整備計画が確定すれば伊予鉄道と擦り合わせしながら早期の整備実施を目指す。3駅の並行整備は予算的にも難しいため1駅ずつ実施していく予定。交差点改良など県道との一体的な整備も検討している。
今回示された主な整備案は次の通り。
【久米駅】
駅舎を西側へ改築し、自転車需要の多い東側へ駐輪場を多く配置する。構内にコの字型スロープを設置する。通り抜け車両を無くすため東西とも車両の進入を遮断する。現況バス停をバリアフリー化。
【いよ立花駅】
市役所前天山線西側に歩道を設置し、南北からの歩行者空間を確保する。バス・車両乗降場を設置。駅南側へ横断歩道を新設。駅舎を西側へずらして移設し西側踏切を除去する。スロープ形状を変更、ホームをセンタースロープ方式とし、南からアクセスしやすいように歩行空間を確保する。道路向かいへ駐輪場を整備。2基ある歩道橋のうち、踏切横断歩道橋を撤去する。
【余戸駅】
駅舎を改築し動線にスロープを設置。駅舎近くに駐輪場を配置する。東側からの自転車利便性のため駐輪場を配置。北側線路内農道の締め切り。駅舎前から南側へ歩道を設置。松山松前伊予線の五叉路で北から西へ向かう右折レーン(1・5b幅)を新設する。