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建通新聞社(神奈川)
2013/02/08

【神奈川】相模原市 新たな火葬場検討委を開催

相模原市の新たな火葬場の在り方検討委員会は1月31日、第7回会合を開き、これまで行った現在の市営火葬場の機能増強や改修に関する検討に引き続き、新斎場整備の必要性などを議論したほか、2012年度末までにまとめる提言書のイメージを整理した。
 市が南区内に保有している市営火葬場の機能拡充などを進めた場合でも、将来的に火葬場の不足が見込まれることから、新斎場の建設が必要になるとしている。
 年度内に1〜2回行う検討会で提言書をまとめ、13年度にも基本構想の策定に着手する見通しだ。
 10年度の国勢調査を基に作成した最新の将来推計によると、11年度時点における火葬限度枠6324件に対し、火葬件数は4548件。今後、件数は増加する見込みで、現施設(10炉)のままだと20年度ごろ限度に達する。
 待合室の分室化や、利用時間帯の調整などによる現施設の機能拡充を図った場合でも、限度枠は7674件に拡大するものの、27年度度には限度を超えると予想。
 市営火葬場の敷地が狭いことに加え、現施設の開設時に、市と地元が施設規模を拡大しない旨の合意書を交わしている経緯もあり、飛躍的な機能向上は難しいことから、市は27年度以降の稼働を見込める、新たな火葬場整備の必要性を示した。
 また、1992年に完成した市営火葬場については、2022〜27年度に大規模改修が必要としている。その際、火葬炉を一部供用しながらの工事も考えられるが、新施設の建設に代替機能を求める考え方も挙がった。
 今後必要となる炉数について、将来におけるピーク時の火葬件数9000件超に対応するため、現在の2倍となる20基案をたたき台として示した。このことに対し、委員からは、既存改修による増強や長期的な人口減少を理由に、炉の追加数の低減を求める意見があったため、災害時のリスク分担などの機能も考慮した上でさらに検討することとした。
 市営火葬場の規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上2階建て延べ約4224平方b。所在地は南区古淵5ノ26ノ1で、敷地面積は約2万2617平方b。