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日本工業経済新聞社(茨城)
2013/02/08

【茨城】つくば野田線整備促進期成同盟会 みらい平駅周辺の安全確保を

 主要地方道つくば野田線整備促進期成同盟会(会長・高杉徹常総市長)による県への改良整備の促進要望が6日、県土木部長室で行われた。同盟会では、つくばみらい市区間の改良整備2カ所や、国道294号から常総市都市計画道路鹿小路細野線までの4車線化の早期完成、芽吹大橋の交通渋滞の解消を要望。当日は、予算獲得に向け東京へ出向いている小野寺誠一土木部長に代わり、今橋裕麿次長が応じた。
 つくば野田線は、つくば市を起点に、つくばみらい市、常総市、坂東市を経て、千葉県野田市に至る重要な幹線道路。つくばエクスプレス線の開業に伴うみらい平地区の住宅開発や、内守谷工業団地の操業、常総ニュータウンの完成、さらには常磐自動車道の連絡道路で、交通量が年々増大。
 これまでに、みらい平駅周辺、きぬの里内で4車線化の改良が進み、また玉台橋、谷原大橋、菅生大橋の完成によって事業が推進。
 しかし、茨城、千葉県境の芽吹大橋の交通状況は解決されず、朝夕の混雑時には約4q先の菅生南交差点まで渋滞している。
 そのため、高杉会長は「地域づくりの根幹をなす道路整備を」と述べながら、つくばみらい市区間の改良整備2カ所や、国道294号から常総市都市計画道路鹿小路細野線までの4車線化の早期完成、芽吹大橋の交通渋滞の解消といった計4カ所を要望した。
 要望4カ所のうち、つくばみらい市高岡地内から小張地内までの2q区間(うち狭隘区間1・9q)では、同路線に対し2009年から事業を進め、11年度末で進捗は約23%。みらい平駅側の小張交差点から伊奈東入口までの670m区間を重点整備する方針。現在、茨城ゴルフ場や常陽カントリークラブなどの補償が進む。
 続いて、つくばみらい市西楢戸地内から上小目地内までの2q(うち歩道必要区間1・5q)では、1340m区間を優先整備区間として用地買収。共有地の買収に向けて4件の地権者と物件調査を進めている。
 国道294号から常総市都市計画道路鹿小路細野線までの3qでは、4車線化の早期完成を要望。そのうちR294号〜ふれあい道路を重点箇所に指定。県では暫定2車線で整備した玉台橋の東側でレーンを設置。常総ニュータウンより西側の約550mは常総市の都市計画道路「鹿小路細野線」の整備にあわせて事業化が見込まれる。
 そのほか、坂東市矢作地内から千葉県野田市側の県道我孫子関宿線までの3qについては、芽吹大橋を含めて4車線化を要望。これに対し、小泉恵三県道路建設課長は千葉側と調整を進めていくほか、橋の耐震補強を行う考えを述べた。