建通新聞社(神奈川)
2013/02/06
【神奈川】横浜市 MICE施設拡充、MM21の20街区が有力候補
横浜市文化観光局は、みなとみらい(MM)21地区に計画している新たなMICE施設の建設候補地を、パシフィコ横浜の隣接地「20街区」とする方針を固めた。横浜市会に報告する。新施設は民間資本による整備を想定しており、2013年度、民間企業を対象に施設整備事業の可能性をヒアリング調査し、14年度にも事業者公募の手続きを開始したい考え。
13年度予算案に調査などの費用として4000万円を計上した。
パシフィコ横浜のMICE(集客や交流が見込まれるビジネスイベント)機能を拡充するため、2000人程度収容可能な大型バンケットルームを備えたホテルや物品販売などの複合施設を建設する計画。民間主体での事業化を目指しており、13年度にデベロッパーなどを対象に意向の聞き取り調査を行い、事業の確実性を高めるとともに事業者公募の条件を整理する。
このほか、建設候補地周辺の環境調査として、新施設とパシフィコ横浜とのデッキでの連絡方法や、周辺道路の切り回しなど、基盤整備のプランニングを検討。14年度の事業者公募を目指し準備を進める。
整備を担当する事業者支援の在り方も課題の一つ。なるべく早期に施設を整備し、国際会議などの誘致でアジアのMICE都市としての競争力を高める。
建設候補地の20街区は敷地面積が2万2000平方b。用途地域は商業で、容積率400%、建ぺい率80%。新施設の運営は、パシフィコ横浜と一体的に行うことが望ましいとしている。
12年度に三菱総合研究所(東京都千代田区)で機能強化調査・検討業務を行った。