日本工業経済新聞社(茨城)
2013/02/06
【茨城】野田牛久線の通学路へ歩道設置を つくばみらい市が県へ要望
つくばみらい市は1月31日、主要地方道野田牛久線の整備促進に関する要望を県土木部に行った。板橋小学校の自転車通学児童の通学路となっている野堀地内の約1q区間が狭隘で歩道も未整備であるため、片側歩道の設置や道路拡幅を求めた。要望に対し、県は用地交渉を進めながら、来年度に着工する意向を示した。また、教育委員会や警察との合同点検に基づく対策箇所を市ホームページで公表するよう求めた。
この路線は、市を東西に横断する主要幹線道路。地域と密着した利便性の高い道路で、小学校の通学路として利用されている。これまで、板橋小学校から野堀地先の区間で歩道整備が進められているが、いまだ幅員の狭い箇所が残されている。
この場所は自転車通学の生徒がおり、安全確保を図ってほしいとする地元請願が市議会で採択され、整備促進が緊急課題となっていることから、安心して通学できる歩道整備の早期完成を求めた。
当日は、片庭正雄市長をはじめ、市の教育委員会や都市建設部の幹部らが出席。これに小野寺誠一県土木部長や小泉恵三県道路建設課長、澤田勝土浦土木事務所長らが応じた。
市は「ひやひやするほど狭い場所。父兄らが見守っていてもガードしきれない」と自転車通学児童が通れる歩道の設置を要望。
これに対し、小野寺土木部長は「国でも通学路の安全対策はこれから重点的に行う傾向。ただ、その箇所は合同点検に基づくもの。結果をホームページで公表したところに予算付けする流れ」と、市へ点検結果と必要整備箇所の掲載を求めた。
県は、排水の流れを考慮して、わかくさ幼稚園側(西側)の用地交渉を進めた後、来年度から工事に着手したい考え。その後、東側からも着工するといった両サイドからの整備を予定している。