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建通新聞社(神奈川)
2013/02/04

【神奈川】川崎市 小杉こども文化センターと総合自治自治会館を再開発ビル内に移転

川崎市は、小杉町3丁目東地区市街地再開発準備組合(角川榮喜理事長)が建設する「小杉町3丁目東地区第一種市街地再開発事業」の再開発ビル内に、小杉こども文化センターと総合自治会館を移転する。
 同再開発ビルの規模は鉄筋コンクリート・鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄骨造地下3階地上44階建て延べ約7万6000平方b。共同住宅と商業・業務等施設を整備する「高層棟」と、商業・業務等施設を整備する「低層棟」で構成する。小杉こども文化センターと総合自治自治会館は、低層棟の3・4階に移転する。延べ床面積は約2000平方b。
 移転する2施設の設計と内装工事を市が担当するか、再開発ビルの事業者が一括するかは現在検討中。
 13年度に都市計画決定を受けた後、14年度に権利変換計画を提出、15年度に敷地内の既存施設解体と建設工事に着手する。完成は18年度を予定している。
 小杉こども文化センター(中原区小杉町3ノ427)は同開発事業区域内に立地しており、再開発に併せて移転、解体撤去する。既存施設の規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ484平方b。来館者数は11年度実績で3万0088人。指定管理者制度を導入し、かわさき市民活動センターが運営している。
 武蔵小杉駅周辺は、子育て世代の転入増加により子どもの人口が増えており、周辺では保育所整備や小学校新設の動きがある。5年、10年後には中・高生の人数増加を想定しているため、中・高生のニーズを捉えた多目的機能を強化した施設として同センターを整備する。音楽やダンスが楽しめる防音スタジオや、談話・飲食ができるミーティングルーム、ホール、会議室などの用途を想定しており、13年度早期に基本的な機能を決める。
 総合自治会館(中原区小杉町3ノ1)は築29年が経過し、特にエレベーターや空調機器、外壁などが老朽化。修繕費の増加が見込まれるため、駅から近い再開発ビル内へ移転する。既存施設の規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1387平方b。川崎市市民自治財団が管理・運営している。再開発ビル内へ移転した後の既存施設の活用方法は今後検討する。