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建通新聞社(静岡)
2013/02/04

【静岡】公共事業など投資的経費に342億円―静岡県の12年度2月補正予算案(国補正予算対応分)

 静岡県は、総額426億6300万円に上る2012年度2月補正予算案(国補正予算対応分)をまとめた。国の大型補正予算に対応するため、道路施設の総点検や老朽化対策、河川改修、農業基盤の整備といった国庫関連公共事業費に276億8100万円を計上するなど、一般会計の投資的経費に342億7500万円を盛り込んだ。年度内に工事や建設関連業務を契約する方針で、順次、発注手続きを進める。
 国が閣議決定した「日本再生に向けた緊急経済対策」を柱とする大型補正予算に対応。一般会計に420億円、特別会計に2億4500万円、企業会計に4億1800万円を計上した。一般会計の投資的経費は342億7500万円で、このうち公共・直轄事業に326億7500万円、県単独事業に16億円を充てる。
 予算の内訳は、道路などの老朽化対策や県立学校への地震災害時用仮設トイレの整備など「復興・防災対策」が202億2300万円、インターチェンジなどへのアクセス道路の整備など「成長による富の創出」が106億7200万円、農業基盤や歩道の整備、県営住宅の外壁老朽化対策など「暮らしの安心・地域活性化」が117億6800万円。
 復興・復旧対策では、国庫関連公共事業費に141億6500万円を計上し、道路施設の総点検や老朽化対策、護岸工事などを実施する。市町が実施する漁港整備3カ所への助成金5200万円、同じくため池の整備2カ所への助成金1700万円、老朽化対策を行う鉄道事業者6者への助成金5億1500万円を配分する。このほか、避難所に指定されている県立学校26校への地震災害時用仮設トイレ整備に3億1400万円、草薙総合運動場の屋内運動場と体育館整備に10億円、耐震補強が必要な工業用水道施設の整備に8000万円を充てる。
 成長による富の創出として、高速道路や空港・港湾を結ぶアクセス道路整備などの国庫関連公共事業に38億6400万円、森林整備の加速化と林業・木材産業などの再生に向けた基金の積み増しに28億7000万円を盛り込んだ。
 暮らしの安心・地域活性化では、国庫関連公共事業費96億5200万円で農業基盤の整備や歩道の整備などを、県営住宅総合再生整備事業費2億4500万円で県営住宅4団地の外壁老朽化対策を実施する。
(2013/2/4)
建通新聞社 静岡支社