建通新聞社四国
2013/02/01
【徳島】JR高徳・牟岐線高架化 日本交通技術で修正設計
JR高徳線・牟岐線の徳島市内における鉄道高架を進めている徳島県は、1月26日付で「鉄道高架修正設計」を開始した。委託先は日本交通技術大阪支店(大阪市西区)。2013年度上半期中をめどに業務完了を図る計画だ。
鉄道高架計画約4・7`(徳島駅西の
出来島踏切付近〜文化の森駅)のうち、新町川(新町川鉄橋)周辺の約1`については、当初経済性などの理由から現況のアンダーパスをそのまま採用した比較的コストの低い高架方法を見込んでいたが、県議会での指摘などを受け、防災面などの安全性の向上から、アンダーパスとは別に他の13カ所の踏切解消と同様に平面交差での立体交差化を前提とした高架計画として、これを見直すことにした。
修正設計に当たっては、JR四国や関係機関と協議し、最適な修正設計案を決め、その上で進めることにしている。このため具体的内容は現時点で不明だが、アンダーパスが解消されることから、現況より2b程度はかさ上げする見通し。また、業務では、修正設計(新町川渡河部の橋梁含む)のほか、取付部を高架構造とするか盛土構造とするかなどの比較設計、構造全体一般図の作成、概略工事費の算出、10年度に作成した比較設計事前協議資料の修正なども行うことにしている。
鉄道高架計画について県は、南海トラフ巨大地震を想定した防災・減災対策として早期着工と事業費の縮減を図るため、優先度の高低などで3分割して事業を進める方針を示しているが、この修正設計の完了後、あらためて関係機関と協議し、今後の在り方などを決めていく考えでいる。