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日本工業経済新聞社(茨城)
2013/02/01

【茨城】つくばバイパス整備促進 国道125号期成同盟が県に要望

 つくば市、土浦市、下妻市、八千代町の3市1町で構成する「国道125号整備促進期成同盟会」(会長・市原健一つくば市長)は1月28日、つくばバイパスの整備促進や(仮)つくば東バイパスの早期事業化など4カ所を県土木部と県議会に要望。土木部は西側バイパス区間の用地買収を進めるなど、進捗を説明したほか、大型補正への対応について答えた。

 国道125号は、県南、県西地区を東西に結ぶ広域幹線道路として整備が進む。しかし、幅員の狭い箇所やバイパス、歩道など、整備の必要な箇所が残されていることから、同盟会では4カ所の整備促進を要望。県側が対応状況を説明した。
 そのうち、つくばバイパス5・9qの整備促進は、一部着工の県道つくば真岡線から東側を推進するとともに、西側バイパス区間の用地買収を進める。
 また同バイパスの東側にあたる、(仮)つくば東バイパス9・8qの早期事業化と未決定ルートの早期決定に対しては、継続部分の進捗により進める考えを示した。
 さらに、つくばバイパスから西側にあたる下妻・八千代バイパス5・5qの早期事業化については、1998年の都市計画決定以降、進んでいないが、砂沼公園入口交差点に右折レーンを設けるなどして対応。
 八千代地区1qの交差点改良と歩道整備も、貝谷の交差点で右折レーンを設けたほか歩道整備を鋭意進めているとした。
 そのほか大型補正の用途について、小野寺土木部長は「大きく復興防災や成長、暮らしの安全安心といった分野に絞られている。そういった政策目標にあった事業を積み上げて要求している」と説明。
 これに対し、顧問の飯塚秋男県議会議員は「八千代地区の整備などは日野自動車の進出といった、成長分野に合致した必要路線」と述べ、要望箇所の整備促進を求めた。
 また市原会長が「国策である暮らしの安全安心を踏まえ、県でも通学路の安全整備を重点としているが、本当に現場を見ているのか。20年以上も危険箇所が整備されていない」と語気を強めて要望。
 小野寺部長は「合同点検を踏まえ、教育委員会や県警などと協調して整備していく。またバイパスを早く整備して通過交通を良くすることで、通学路への安全対策にもつなげたい」と取り組みへの姿勢を示した。
 また、小泉恵三県道路建設課長が「今回の補正は工事ができる箇所を積み上げている。来年度当初予算は逆に用地へ配分される可能性がある。そのため地元協力が得られれば予算付けを努力したい」と説明。
 さらに、復興みちづくりアクションプランの観点から「国道125号であれば7橋が対象。きちんと管理修繕、強化することが重要。来年度以降に予算付ける方向」などと語った。
 最後に今回の要望を踏まえ、小野寺部長が「地元の熱意をひしひしと感じた。重要なのは、いま行っているところをいかに早く終わらせるか。また予算もいまは追い風。円滑に進めるため用地を含め協力をお願いしたい」と述べた。
 そのほか一行は、県議会へも同様に要望した。
 要望事項は次のとおり。
 ◆一般国道125号4車線化の促進を図ること。
 ◆2013年度予算編成にあたって所要の道路整備費の確保を図ること。
 @(仮)つくば東バイパスなどの早期事業化および未決定ルートの早期決定(新規)=約L9・8m、バイパス整備
 Aつくばバイパス(継続)=L5・9q、バイパス整備
 B下妻・八千代バイパスの早期事業化(新規)=L5・5q、バイパス整備
 C交差点改良・歩道整備(八千代地区)(継続)=L1q、交差点改良、歩道整備