岐阜市は、「岐阜公園」の再整備を計画、2013年度から本格的に整備事業に着手する予定で、13年度予算案に内苑整備に向けた実施設計費などを盛り込む見通しだ。
市では、岐阜公園を信長公居館跡などの歴史的価値を伝え、憩い、学習、交流の拠点となる本格的な歴史公園とするため再整備を行う計画。公園内に戦国時代を連想する建屋(ガイダンス施設)を新たに建設するほか、信長公居館跡や内苑・外苑の整備、公園区域の拡大を、13―22年度で順次実施していく方針。
計画では、13年度に内苑整備に向けた実施設計に入る。内苑整備は22年度までに順次工事を行う。ガイダンス施設建設は14年度に実施設計に着手して18年度の完成を目指す。信長公居館跡整備は14―21年度で実施し、外苑整備は17―22年度、公園区域拡大には18―22年度で着手する。
市がまとめた再整備への考え方・方針案(基本設計)によると、公園を「戦国歴史」「近代歴史」「歴史的風致維持」の3つのゾーンに区分し、史跡整備として発掘調査と並行して信長公居館跡整備を進め、都市公園整備として体験学習ができるガイダンス施設、内・外苑整備、公園区域拡大(公園機能拡充)を行っていく。内苑整備の主な概要は三重塔修復(大規模修繕)、日本有数の本格的な庭園(信長公の庭)整備、植栽などによる修景整備、戦国の大道整備など。外苑では御手洗池やファミリーが集える遊具の整備、花木広場・芝生広場、せせらぎ緑道(2層水路化による歩行空間)、鵜飼観覧船造船所、鏡岩水源地周辺の整備などを行う。同案作成はプレック研究所中部事務所(名古屋市中区)が担当。
提供:建通新聞社