日本工業経済新聞社(群馬)
2013/01/29
【群馬】年度内に3件公告−国道462号坂原工区
県藤岡土木事務所は、藤岡市坂原地内の国道462号坂原工区において、道路拡幅や線形改良を進めている。すでに工区内の急カーブ解消は完了しており、残るのは現道をショートカットさせる形で整備する橋梁の架設。本年度は、唯一設計に未着手だった梁瀬1号橋の予備設計に着手しているほか、これから年度末にかけて梁瀬2号橋、新高瀬橋、新坂原橋の、3橋梁の下部工事などを発注する予定。そのうち梁瀬2号橋はすでに公告されている。残る2橋のうち新高瀬橋はA1とA2橋台工、新坂原橋はA1橋台工を発注。これらの3工事はこれから公告となる。事業は2015年度までに完了させる計画だ。
坂原工区はL約2qにわたって、山際と一級河川神流川沿いの間を縫うような形で通っている。藤岡市街地と奥多野地域を結ぶ唯一の緊急輸送路で、奥多野地域にとっては「命綱」とも言える幹線道路。07年には災害による通行止めが4カ所で発生する経緯があり、災害時の移動ルートの確保のため、欠かすことができない事業だ。道路整備が進捗することで、観光対策にも寄与することが期待される。
工区内には、神流町側から新法久橋、梁瀬2号橋、梁瀬1号橋、新高瀬橋、新坂原橋の5橋梁を整備する。このうち新法久橋(L74m)については昨年11月に竣工しており、梁瀬2号橋、新高瀬橋、新坂原橋でも工事進捗が図られている。
設計に未着手だった梁瀬1号橋についても、予備設計や測量、地質調査、用地調査を長大(東京都中央区)に委託して、本年度末までにまとめあげる。現段階では橋長はL100m程度を想定している。来年度に詳細設計に着手する見込み。
梁瀬2号橋は下部工が完成しており、現在は床版工が公告されている。このほか、本年度内に別途高欄工を2分割で発注し、いずれも2月14日に開札する。来年度には舗装工事にとりかかる。同橋はL93m、W6・5mの鋼2径間連続非合成鈑桁橋を予定。
新高瀬橋は、L108m、W7・0mのPC2径間連続ラーメン箱桁橋を見込んでいる。本年度内に初弾工となるA1およびA2橋台工を別々に発注する予定で、P1については来年度となりそうだ。橋台はいずれもφ2500oの深礎杭基礎による逆T式橋台、P1はφ8000oの大口径深礎による壁式橋脚となる。
新坂原橋ではA2橋台と取り付け道路工が進行中。A1橋台も本年度内に発注予定。同橋はL22・2m、W9・0mの単スパンPC単純中空床版橋。下部はいずれも直接基礎による逆T式橋台を整備する。