日本工業経済新聞社(茨城)
2013/01/29
【茨城】県教育委員会 旧瑞竜小を特別支援校に
県教育委員会は、旧常陸太田市立瑞竜小学校(瑞竜町)の跡地を(仮)県北地区特別支援学校として活用する案を明らかにした。児童数には小中高の3学部で約180人を想定。既存施設を有効活用し2015年4月1日から小学部を一年先行して開校させる予定だ。設置されれば県内で22番目の特別支援学校となる。
09年度に策定した「県立特別支援学校整備計画」(10〜14年度)に基づき、知的障害特別支援学校の児童生徒数の急増に対応する。
ここ5年間で100人近くが増え過密となっている勝田特別支援学校(358人)と大子特別支援学校の通学区域の一部を変更し、昨年3月に閉校した瑞竜小学校を活用。新たに特別支援学校を設置するもの。
新設校は、小学部、中学部、高等部の3部からなる約180人を想定。通学区域には常陸太田市をはじめ、那珂市、旧十王町を除く日立市を設定。高等部のみ、旧御前山村を除く常陸大宮市、大子町も通学区域とする。
敷地面積は、建物敷地が5594u、運動場が9336u、そのほか2718uの合計1万7648u。開校は16年4月1日からで、小学部については一年先行して15年4月1日から開校予定。
既存施設を有効活用しながら必要な部分を整備していく方針で、児童生徒の状況を踏まえながら、今後詳細を検討していく。そのための予算は新年度に計上予定。
当初の分校から新設に方針を変えた理由について、小野寺俊教育長は「きちんと対応するため新設にした」と今月25日の会見で説明。
また土地の取得について、まだ取得していないが、常陸太田市からは大筋で了解を得ているという。