建通新聞社四国
2013/01/25
【愛媛】愛媛大学の改修3件 年度末にも設計委託
文部科学省は、緊急経済対策の実行経費となる2012年度補正予算の閣議決定を受け、補正で実施する国立大学の施設整備予定を公表した。愛媛大学では、城北キャンパスの理学部総合研究棟など施設改修事業3件が採択されており、愛媛大は3施設の改修設計を年度末もしくは13年度早期に委託し、同年度中に工事も発注する方針。
採択された事業は城北キャンパスの理学系総合研究棟改修、同じく城北の法文学系総合研究棟改修、重信キャンパスの図書館改修の3件。事業費は公表していない。
城北キャンパスの理学系総合研究棟は理学部2号棟、鉄筋コンクリート造4階建て延べ1670平方b、1979年建設。城北キャンパスの法文学系総合研究棟は法文学部2号館、鉄筋コンクリート造4階建て延べ920平方b、80年建設。重信キャンパスの図書館は鉄筋コンクリート造2階建て延べ1200平方b、78年建設。
3棟とも耐震改修するとともに全体をリニューアルするもので、現在、松山市道後樋又の本部管理棟で進めている耐震改修と同様の手法で、躯体以外の全てを撤去した上で耐震化し、内外装、電気・空調・給排水、意匠、部屋の配置などを全面的に新装する。耐震工法については、耐力壁増設、鉄骨ブレース、柱の巻き立て、柱と壁の縁切りなどの中から棟ごとの形状を踏まえて適切な工法を選択する。工事の発注は3棟とも建築・電気・機械の3分離で発注する。
愛媛大学では2000年ごろから施設の耐震化に着手。2月現在で文部科学省基準に対する耐震化率は95%以上に達しており、残る数棟を順次改修し、15年度中に全施設の耐震化を完了する見通しだ。