建通新聞社四国
2013/01/25
【徳島】坂州発電所大規模改良 日本工営で詳細設計
徳島県企業局は、那賀町にある水力発電所「坂州発電所」の大規模な機能更新を計画しており、22日付で詳細設計を開始した。委託先は日本工営四国支店(高松市)。2013年度上半期中をめどに業務完了を図る方針。順調なら2015年度以降の整備着手を見込んでいる。
1952年に供用開始した同水力発電所の全面的な機能更新を図るもの。既設発電所の概要は、発電所本館が鉄筋コンクリート造2階建て延べ約357平方b、発電方式は水路式で発電力は最大2400`h(常時64`h)。坂州木頭川(追立ダム)から取水し、坂州木頭川に放流している。計画では、これら発電に付随する各施設(設備)を経済性・効率性・信頼性・施工性・安全性・保守性を踏まえ、新技術も導入した費用効果の高い施設として改良することにしている。
整備に当たっては、水車発電機の型式・仕様は既設の縦軸フランシス水車(2台)から横軸両掛フランシス水車(1台)に変更し、最大発電使用水量は現状(毎秒6・3立方b)を維持するほか、ダム水路設備や発電所建物、電気機械設備などについても各改良方針を基に設計を進めることにしている。