北海道建設新聞社
2013/01/25
【北海道】国道230号小金湯拡幅が補正活用で整備加速へ−供用前倒し
札幌開建は南区の230号で進めている小金湯拡幅で、2012年度補正予算を活用して整備を加速させる。13年度に見込んでいた舗装などを前倒す方向で調整し、13年度中に予定している1・3`区間の供用時期を早める考えだ。
小金湯拡幅は、南区の豊滝から定山渓温泉東1丁目の市道交差点まで4・3`を4車線化する改築事業で総事業費は約120億円。1998年に豊滝側から工事に入り、既に小金湯地区まで1・9`が完成。現在は残る2・4`を整備している。
このうち、豊滝側の1・3`は13年度中、定山渓側の1・1`は15年度の供用を目指している。事業完了までの年度別配分額は13年度10億円、14年度5億円、15年度9億円の計24億円を見込む。
12年度は、6億2000万円で土工や舗装のほか、橋長41mの新一の沢橋上・下部工や用地買収などを進めた。
13年度は、先行供用する1・3`区間に約4億円を充て、早期発注により舗装や土工の進ちょくを図る。一方、残り1・1`区間には約6億円を投じ、引き続き用地買収を推進するほか、土工や延長98mの錦トンネル掘削に着手することも視野に入れている。
230号では、小金湯拡幅の終点部から定山渓浄水場付近までの2・8`を対象とした定山渓拡幅を11年度に事業化。これらの全線で4車線化が完了するのは、20年度前後となる見通しだ。