日本工業経済新聞社(群馬)
2013/01/24
【群馬】プール・給食室複合施設を建設−太田市立沢野小学校
太田市は沢野小学校の各施設整備で、本年度から新校舎の建設に着手しており、来年度は給食室とプールの建て替えを実施する。整備にあたっては、建設スペースが狭いことから同市で初の試みとして給食室とプールが一体となった複合施設とする。1階を給食室とし、屋上部分にプールを整備する。1階には300u程度の給食室のほかに更衣室などのプール設備を整備し、屋上に約400uの屋外プールを設置する。発注は新年度早期を目指しており、発注の方法や分割の仕方は未定としている。また、来年度の発注工事としては、既存校舎の解体工を実施。新校舎が完成する11月以降に解体する。さらに一連の建て替え整備で最終施設となる屋内運動場の建て替えについては、2014年度に着工する考えで既存運動場を解体し現況施設より規模の大きい延べ床面積1000u程度の施設を建設し事業完了を図る。
沢野小学校は、校舎が新耐震基準を満たしておらず老朽化も進行し、耐震性能が低いことから現在地での建て替えを行う。校舎1棟と、給食室とプールが一体となった複合施設、屋内運動場を建設する。初弾整備として、本年度から新校舎の建設を進めている。
複合施設は、現在地での建て替えのため建設スペースが狭あいとなることから給食室とプールが一体となった施設とする。1階部分に給食室や同室への搬入通路のほかに更衣室やポンプ室などのプール設備を整備し、屋上部分に25m×16mのコンクリート製の屋外プールを設置するもので、旧プール跡地である新校舎西側に建設する。
施設規模はRC造平屋建て、給食室部分の延べ床面積が約300u、プールの水槽部分の面積が400uとなっており、更衣室からプールへは屋外に設置する階段を通る。そのほか、屋上を支えるように柱を設置し1階と屋上部分の間にはプールからの水漏れを防ぐためのスペースを設けそこに配水管を通す。
給食能力は、生徒と教員を合わせた約700食程度を予定しており、床面は現在のウェット方式からドライ方式へと変更する。
来年度は同施設の建設のほかに、既存校舎である管理教室棟(1969年築、RC造3階建て、延べ床面積1875u)、教室棟(76年築RC造3階建て、延べ床面積1203u)を新校舎の完成する11月以降に解体し、2014年度は、既存屋内運動場(79年築S造2階建て、延べ床面積748u)の解体と新設工事となる見通し。新屋内運動場は、構造などはこれから検討を行っていくが、市内で平均的な屋内運動場の延べ床面積が1000u程度であるため同規模を計画している。学校全施設の設計は日建設計(東京都千代田区)が担当している。
13年から15年までの事業計画をまとめた新生太田総合計画の第7次実施計画では、13年度の事業費として12億5983万1000円、14年度の事業費として2億4840万円を試算している。