北海道建設新聞社
2013/01/21
【北海道】採石プラント、5年で33カ所減少−11年の道内、生産量は896万t
資源エネルギー庁はこのほど、2011年版の「採石業者の業務の状況に関する報告書」をまとめた。それによると道内の砕石生産量は896万6500tで、前年よりも3万4200d増えた。コンクリート用は減少に転じたが、10年の低水準からの反動もあって道路用が伸びた。一方で企業数や保有する重機、プラント設備機械などは縮小傾向が続いている。
道内の砕石会社数は102社で、10年よりも3社減った。5年前と比べ32社減少したことになる。さらに採取場数は125カ所で前年比4カ所減り、5年前との比較では33カ所減となった。
一方、業界内の従業員数は1253人で前年よりも28人増えた。1採取場当たりの従業員数は6―20人が76カ所で最も多く、次いで5人以下が40カ所、21―50人で8カ所と続いた。
採取場125カ所のうち、10万m²以上の施設は82カ所で前年と変動がなかった。生産規模は1万―10万t未満が55カ所と最多だが、前年よりも7カ所減少。10万―50万t未満が33カ所で次いだ。
用途別の生産量のうち、道路用は542万4000tで前年比11%増えた。09年の大型補正による特需からの反動で翌年の生産量が10%以上の減少に転じ、その分の積み増しが11年中に進んだためとみられる。ただ、過去5年でピークだった06年とは20%以上のダウンを強いられている。
一方のコンクリート用は211万9000tで前年比11%減少した。札幌を中心とするマンションの建設ラッシュは押し上げ要因に働いたが、民需の冷え込みが著しい地方を補てんするまでには至らなかった。
採石場で使用する重機のうち、剥土や採掘で使うパワーショベルは231台で10年よりも7機減った。さく孔に使うクローラドリルも82台で3機減少。プラントの破砕機は233台で7機減ったが、粒度や粒形を整える磨砕機と分級機はわずかながら増えた。
積み込み作業で用いるホイールショベルは186台で4機減少。運搬に用いるダンプトラックも20t以下が614台(10年比3台減)、20t超も59台で4台(同4台減)と縮小傾向が続いた。