伊賀市は、水道広域化促進事業の一環として行う浄水場整備で、青山地区の「阿保浄水場」を建設するため2012年度に基本設計を進めている。既設の現在地での改築、あるいは移転新設の手法を比較検討した上で基本的な施設配置などを詰める。基本設計を踏まえて13年度に詳細設計に着手する計画だ。基本設計は関西技術コンサルタント伊賀事務所(伊賀市)が担当している。
阿保浄水場は阿保上川原1532ノ1に建設され1954年に阿保簡易水道として給水を開始し、75年に上津地区が追加された。給水処理能力は日量3240立方b。10年度までに、給水区域のうち桐ヶ丘地区への給水を、ゆめが丘浄水場からの給水に切り替えたため、現在の必要な給水量は日量1600〜1800立方bとなっている。そこで、新たな浄水場建設計画に当たっては、余裕率も含めて日量2000立方b能力の施設を前提とし、既設施設の余剰能力を活用しながら、現在地で施設更新を順次行う方法と、新たに用地を確保して新設する方法の2通りで検討を行っている。現在地での改築の場合でも、施設の老朽化に対応して全面的な更新が伴うことになる。
今後、順調に進めば、13年度に詳細設計を行い、14〜16年度をめどに建設を進める考えだ。
また、青山地区の送・配水管についても老朽化に対応して見直しのための調査を進めている。
提供:建通新聞社