トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

日本工業経済新聞社(群馬)
2013/01/11

【群馬】9月上程目指す−前橋市立第五中全面改築

 来年度に校舎などの改築を控える前橋市立第五中学校の建設スケジュールやレイアウト内容が前橋市への取材で分かった。工事は校舎および体育館を全面改築するもので、本体工事についてはみずき中学校と同様に校舎と体育館を一括した3分離発注が有力。そのうち建築と機械設備工事は議会案件が見込まれ、総合評価条件付き一般競争入札で国からの内示時期にもよるが、みずき中と同様ならば7月の開札が濃厚で、仮契約の状態で9月市議会へ上程する。また電気設備工事は、建築と機械工事の9月議会での承認に合わせて秋口の発注となりそう。本体工事に先立って、第2四半期までに既存施設の解体工事を一括発注する。総事業費は算定中。10月から着工し、2カ年事業で建設を進めて2015年4月の開校を目指す。

 前橋市立第五中学校は、文京町地内に位置し1958年から82年にかけて建設された生徒数533人を抱える中学校。老朽化が進行していることから、教育施設の耐震化を図る上で全面改築を計画した。
 敷地内には、RC造3階建ての普通教室棟2棟(延べ床面積2000u、696u)、RC造3階建ての特別教室棟(1728u)、S造2階建ての屋内運動場(751u)、S造2階建ての柔剣道場(343u)、プールが立地している。施設の解体は、夏ころに一括発注する。プールは再整備せず、近隣の天川小学校プールを活用する。
 新校舎は、RC造4階建てで、延べ床面積約7300uを想定しており、体育館は3階建て、延べ床面積約2300uを計画している。全体の延べ床面積は現時点で約9600uを見込む。
 新校舎の1階には職員室、校長室、会議室をはじめ、保健室や特別支援室を2室レイアウト。さらに、コンテナ室と美術室2室のほか、技術室と用務技師室を設ける。また、地域に開放された学校として自治会活動に役立つ地域活動室も円形で設置する考え。
 2階は普通教室5室と少人数学習室をはじめ、図書室とコンピューター室、理科室2室を設置。
 3階も同様に普通教室5室と少人数学習室を設けて、教室予備室、被服室と音楽室をそれぞれ2室ずつ設置する。
 4階は、南面のみ整備されるため、普通教室5室と少人数学習室、教室予備室のみを配置する。
 一方の体育館は1階がピロティとなり、2階にアリーナと卓球場、3階に柔剣道場を整備する。現在の体育館は751uと小学校並みに小規模なため、2300uと3倍近い大きさになる予定。
 第五中学校の新校舎コンセプトは、安心と安全が確保でき防犯性に優れたユニバーサルデザインを採用した学校とし、環境教育の推進では太陽光発電設備やリサイクル建材の導入などで学校そのものを教材として活用する。また、これまでの学校の歴史や伝統、文化も継承しつつ、将来的な改修や増築への柔軟性にも秀でたデザインなどとしている。