建通新聞社四国
2013/01/11
【愛媛】鬼北・松野地区中山間整備 13年度に初弾着手
愛媛県南予農村整備課は、中山間総合整備事業鬼北・松野地区に着手するため粟ヶ谷池・西谷池・奥田下池のため池改修と目黒地区用排水路の調査設計を芙蓉コンサルタント(松山市)らで進めている。納期はいずれも3月25日まで。2013年度に発注し初弾工事に着手したい意向。
同事業は12年度から18年度の7カ年の事業期間で鬼北町・松野町一円を対象に農業生産基盤および生活環境基盤を整備するもの。
全体計画は、農業生産基盤整備が農業用用排水路7路線・総延長7740㍍(広見1200㍍、永野市2230㍍、東仲280㍍、父野川下本村630㍍、延野々950㍍、松丸500㍍、目黒1950㍍)、揚水機1カ所(吉野)、農業用道路が2路線で延長970㍍(中島、野々谷)、農地防災ため池改修が5カ所(粟ヶ谷池、西谷池、奥田下池、保福池、菰僧池)。生活環境基盤は、集落排水が1路線で延長250㍍(永野市)、農業集落防災安全施設として防火水槽4カ所(松野)を計画している。用地費を含む概算総事業費は9億2000万円。
粟ヶ谷池ため池改修(鬼北町東仲)の測量設計は芙蓉コンサルタントが担当。現況は堤高8・2㍍、堤長56㍍、貯水量1万8200立方㍍、堤体積1万4000立方㍍。計画では堤高9・1㍍、堤長68㍍に改修する。
西谷池(鬼北町内深田)はサンコー設計(今治市)が担当。現況の堤高5㍍、堤長30㍍、堤体積4000立方㍍、貯水量1200立方㍍を堤高6・6㍍、堤長41㍍に改修する。
奥田下池は愛媛建設コンサルタント(松山市)が担当。現況の堤高9㍍、堤長117㍍、堤体積2万4000立方㍍、貯水量4万6300立方㍍を堤高9・3㍍、堤長116㍍に改修する。
ため池改修は3池とも傾斜遮水ゾーン型で改修する方針。
目黒用排水路の測量設計は五星(松山市)が担当。全体延長1950㍍の開水路を予定しており、4工区で角型フリューム40㌢角~70㌢角の用排水路、目黒川での取水施設工、河川横断水路橋1基などを計画している。