トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(静岡)
2013/01/11

【静岡】2371件で工事費約56億円に―静岡県のリフォーム補助金

 静岡県が2012年度に創設したリフォーム工事に対する補助制度の申し込みが12月末現在で2371件に達し、対象工事費が約56億円に上ることが分かった。
 静岡県が2012年度に創設したリフォーム工事に対する補助制度の申し込みが12月末現在で2371件に達し、対象工事費が約56億円に上ることが分かった。リフォーム需要を掘り起こし、建築物の耐震化や県産材の利用促進といった効果も表れていることから、13年度以降の制度の継続が期待されている。
 県の住宅リフォーム支援事業費補助金は、「高齢者型」と「県産材型」の2種類で構成。
 高齢者型では、65歳以上の高齢者のいる世帯が実施する工事費が100万円以上の住宅リフォームが対象。屋根や外壁、内装などのほか、トイレのバリアフリー化や浴室の断熱化など設備関連も補助する。
 一方、県産材型は、床や壁などのリフォームに販売管理票のある県産材を10平方b以上利用する場合に補助する。
 いずれのケースも、耐震基準を満たしている住宅での工事か、耐震補強工事を併せて実施することを要件とした。
 県は当初、高齢者型と県産材型の二つのタイプで合計2300件分、総額3億0200万円を予算化し、4月に補助申請の受け付けを開始。リフォーム需要の高まりや制度の使いやすさなどを背景に多くの申請があり、10月末に予算枠に達したため、補助申請の受け付けをいったん打ち切ったが、12月補正予算で高齢者型に1億4000万円(900件分に相当)を追加して受け付けを再開した。
 補助申請の窓口になっている県建築住宅まちづくりセンターによると、12月末(28日)までの申し込み件数は高齢者型2091件、県産材型280件の合計2371件。補助対象となる工事費は、高齢者型が約55億円、県産材型が約1億5700万円で、総額約56億6200万円に達している。1件当たりの工事費の平均額は約240万円だが、補助対象となる部分だけをカウントしているため、実際のリフォーム費用がさらに多いことは確実だ。
 高齢者が安心して暮らせる住環境の整備とリフォーム需要の拡大による県内経済の活性化を目的とした同制度が、一定の効果を表しており、13年度以降も補助制度を継続することが期待されている。
 補助制度のうち高齢者型の申請については、現在も県建築住宅まちづくりセンターで受け付けている。申し込み・問い合わせ先は同センター評価業務課 電話054(202)5573。
(2013/1/9)
建通新聞社 静岡支社