トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社
2013/01/10

【大阪】大阪府・病院機構 粒子線がん治療施設整備事業(仮称) 1月中に整備計画(案) 2013年に事業者を公募・決定

 大阪府と府立病院機構は 粒子線がん治療施設整備事業(仮称)について、1月中に整備計画(案)をまとめる。2013年度予算案には、施設の整備・運営を行う事業者の募集・選定予算などを要求。13年度内に事業者を決定する計画だ。
 整備計画(案)は、最先端がん医療施設整備検討委員会の報告を踏まえ、施設規模、安全性確保の在り方、施設の運営形態、関係機関との連携などを明確化する。
 これを府の戦略本部会議に示し、承認を得た後、2月府議会で施設の整備・運営を行う事業者の募集・選定と粒子線がん治療施設の効果的な運営・活用方策の検討に必要な経費857万円の確保を図る。
 事業者決定後、設計などの作業に着手し、15〜16年度で建設。準備期間を経て、17年度以降早期に開設するスケジュール。
 施設の整備予定地は、大阪市中央区大手前3丁目。府立成人病センター移転予定地(大阪市東成区から)の東側で、道を隔てて大阪城公園に隣接する。面積は約9000平方b。
 整備検討委員会(委員長・小川和彦大阪大学大学院医学系研究科教授)の報告書では、事業手法は「公設公営」と「民設民営」の両方式が考えられるとしているが、「民設民営」で実施する方向。この場合は約5000平方bを年間約1億4000万円で府から賃借する。
 施設規模は、「重粒子線治療」の場合、延べ約6500平方b。整備費は約115億円(施設約35億円、装置約80億円)を想定する。
 「最先端がん医療施設整備検討に係る支援業務」はみずほ総合研究所が担当。「民設民営」の可能性などを調査している。