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建通新聞社
2013/01/09

【大阪】大阪市都市整備局 弁天町駅前活性化施設 13年度予算に基本構想計画費を要求

 大阪市都市整備局は、弁天町駅前で活性化施設の整備を検討するため、基本構想計画費として600万円を2013年度予算編成に要望する。
 大阪市港区では、港地区復興土地区画整理事業が1947年度から91年度まで実施された。区のほぼ全域で約40%が減歩された大規模事業。この収束を記念して弁天町駅前で港区の顔としてふさわしい施設を整備することが、地元から要望されている。
 計画地は大阪市港区磯路1で、地下鉄中央線弁天町駅南側の敷地3162平方b。区画整理事業で生み出された敷地を有効利用し、演劇や音楽活動を支援する文化ホール(400席程度)を中心に、地域活性化につながる複合施設を建設する構想。
 当初は、2007年度の実施を予定していたが、「ハコ物行政」が批判され、財政的にも新規事業が抑制される中で、実施に踏み切れない状況が続いている。これまで、公共が資金調達を負担し、設計・建設、運営を民間に委託するPFI(DBO方式)の採用などが検討されたが実現には至っていない。
 弁天町駅は、大阪市西部の交通の要衝。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを核とする此花西部臨海地区エリアから天保山、コスモスクエア地区などを擁する大阪港エリアまでを結ぶ大阪臨海部のエントランスを担う周遊拠点ともなる。こういった市全体の中の位置付けも考慮し、基本構想では、施設規模や内容、運用面を含めたソフト面や、整備手法などを検討。具体化に向けて、歩を進める計画だ。