日本工業経済新聞社(群馬)
2013/01/09
【群馬】中央公民館建設へ−邑楽町
邑楽町は、庁舎西側にある町有地にホール機能付きの中央公民館の建設を計画している。同町では本年度の10月から中央公民館建設検討委員会を立ち上げ、月に1度のペースで検討を重ねており、現段階では庁舎西側の町有地(A=8247u)を建設予定地として事業費の上限を15〜16億円程度とする考えで、来年度上期までに規模や機能など施設概要をまとめる見通し。町には十分なホール機能を備えた施設がないことから住民からの要望も多く、1996年度の議会へ文化ホール設置の請願が出され、全会一致で受託されている。これまでの会議ではソフト面での検討がメーンで、規模や収容人数などハード面の検討はこれからとなる。
中央公民館は、文化活動や生涯学習活動の拠点とすることを目的に整備するもの。小規模な舞台のある邑楽町公民館(1973年築S造2階建て、延べ床面積約1500u)で文化活動を行っていたが、96年には文化ホール設置の、2009年には多目的ホール設置の請願が議会に出され、受託されているほか、建設から30年以上経過したことによる老朽化への対応などから新施設の建設を検討していた。
これまで、小中学校施設の耐震化を優先して行っていたが、11年度に完了したことを受け、本年度から区長や公民館利用者、小・中学校長などをメンバーとした中央公民館建設検討委員会を設置した。同委員会では、10月から月に一度のペースで検討を重ねており、来年度の第2四半期までに新施設の概要をまとめ一定の方向性を出したい考え。その後に基本設計に移る考えであるが、13年度中に補正予算を盛り込み委託するか、14年度に持ち越すかは流動的としている。着工時期については、金子正一町長が6月議会での一般質問の中で、「ほかの事業とのかねあいでずれ込むこともあるが、14〜15年度の建設を基本とする」との考えを示している。
新施設の規模は、同委員会での検討で詰めていくこととしているが、現段階では、事業費は15〜16億円を上限と設定し、建設予定地には、庁舎西側にあるA8247uの町有地を想定している。同地は現在、砂利敷きの駐車場として使用している。