建通新聞社四国
2013/01/08
【高知】県土木部 当初予算見積もりに地震対策87億円
高知県土木部は、2013年度当初予算見積もりのうち、南海トラフ巨大地震対策として87億2600万円を要望している。12年度当初比では33億9400万円の増。主な事業では、国分川など県管理河川の地震・津波対策に12億4500万円、地震急傾斜地崩壊対策に7億0700万円、浦戸湾内の海岸堤防耐震補強などに8億1900万円などを要望しており、加速化と抜本的な強化を図る。
南海トラフ巨大地震対策の当初予算見積もりのうち、住宅関係では、住宅の耐震対策に4億4600万円。耐震改修予定棟数を800棟から1000棟に増加するほか、30万円上乗せ補助の継続や老朽住宅の除却を補助対象に追加する。
道路関係では、緊急輸送道路における橋梁の耐震補強に5億2400万円で、本川大杉線下川橋ほか1橋など10カ所で実施。緊急輸送道路などにおける道路法面対策には4億0300万円で、国道441号岩間〜久保川など10カ所で実施。道の駅防災拠点化事業には5200万円を要望。
港湾・海岸関係では、国直轄事業による防波堤整備、交付金事業による須崎港海岸堤防改良など重要港湾3港の地震・津波対策に11億5900万円。浦戸湾内の海岸堤防耐震補強などに8億1900万円。国直轄事業による耐震補強、交付金事業などによる高知海岸などの地震・津波対策は18億2200万円。交付金事業による奈半利港海岸などの堤防・水門などの耐震補強に5億9300万円などを要望。
河川関係では、国分川などの堤防の耐震対策や下田川など排水機場の耐震化など県管理河川の地震・津波対策に12億4500万円。国直轄事業による堤防・水門などの耐震化に8300万円などを要望。
砂防関係では、地震急傾斜地崩壊対策に7億0700万円を要望しており、津波避難路や防災拠点、緊急輸送路での整備を加速化する。
下水道関係では、浦戸湾東部流域下水道の耐震対策に3億2900万円を要望しており、高須浄化センターの管理棟や管廊の耐震化などを進める。
公園関係では、総合防災拠点施設の整備に6200万円を要望しており、室戸広域公園の屋内運動場設計調査を進める。