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建通新聞社(中部)
2012/12/28

【愛知】名古屋市住宅都市局 東志賀小で初のリニューアル改修を検討

 名古屋市住宅都市局は、東志賀小学校のリニューアル改修を検討している。アセットマネジメントの一環で建物を長寿命化するもので、学校でのアセットマネジメントの適用は初めてとなる。事業が決定すれば、2013年度に実施設計を委託する予定だ。
 市は、アセットマネジメントの導入に向けて09年度からおおむね築40年以上となる建物を対象に、構造体耐久性調査を実施してきた。これまでは40年程度で建物を改築してきたが、この調査結果を基に、今後は構造体の耐用年数まで使うことを目標とし、リニューアル改修などを実施して長寿命化することにした。
 学校校舎については、これまでは築20〜25年程度で老朽化対策として大規模改造事業を行ってきた。これに加えてさらなる長寿命化のため、築40年以上の時点で機能向上が必要なものはリニューアル改修を行う。リニューアル改修では、建物の構造体は残し、内外装の改修、設備機器の更新、エレベーター増築や環境配慮などの機能向上を行う。
 同局は、東志賀小学校での実現に向けて、施設整備概要検討調査業務を東邦建築コンサルタント(名古屋市昭和区)に委託した。委託期間は13年3月19日まで。委託業務では、現地調査を行って劣化の程度を把握し、リニューアル改修の概算工事費を算出する。内外装改修、設備更新など従来の大規模改造で実施してきた項目に加え、建物の機能向上を目指してエレベーター増築、多目的便所の増築、木質化、太陽光発電設備設置などを検討する。
 検討調査の結果を基に、改築かリニューアル改修かを決定する。リニューアル改修に多額の費用がかかる場合は改築となる可能性もあるが、現段階ではリニューアル改修を実施する可能性が高い。
 対象建物の概要は次の通り。
 ▽北校舎棟(西)―鉄筋コンクリート造3階建て延べ1240平方b▽南校舎棟―同造3階建て延べ1091平方b▽ポンプ室―同造平屋25平方b▽西校舎棟―同造3階建て延べ1283平方b▽渡り廊下(A)―鉄骨造平屋89平方b▽プール付属棟―コンクリートブロック造平屋29平方b▽体育器具庫―鉄骨造平屋32平方b▽変電室―鉄筋コンクリート造平屋22平方b▽体育館棟―鉄筋コンクリート・鉄骨造2階建て延べ1168平方b▽北校舎棟(東)―鉄筋コンクリート造3階建て延べ1010平方b▽渡り廊下(B)―鉄骨造2階建て延べ53平方b

提供:建通新聞社