豊橋市は、下水汚泥などをエネルギー利用する「バイオマス資源利活用事業(仮称)」の実施に向け、中島処理場敷地内にメタン発酵施設の建設を計画している。事業手法としてPFI方式を導入する可能性が高く、採用されれば2014年度に事業者を募集、選定することになる。
メタン発酵施設は中島処理場(神野新田町字中島75ノ2)の敷地北側に建設する。新設する設備は、し尿・浄化槽汚泥前処理設備(処理能力・1日当たり138立方b)、生ごみ前処理設備(処理能力・1日当たり61d)、メタン発酵槽(規模7500立方b)、一次精製槽(処理能力・1日当たり1万4600立方b)、ガスホルダー、汚泥洗浄槽(規模200立方b)。
事業計画では、下水汚泥、し尿・浄化槽汚泥、生ごみを中島処理場に集約し、混合した上で微生物による消化(メタン発酵)処理を行うことによりメタンガスを取り出す。メタンガスは精製した上で、汚泥乾燥などの場内利用のほか、都市ガス導管注入やガス発電などでの有効利用を図る。
今後のスケジュールとしては、13年度にアドバイザリー契約、事業実施方針策定など、14年度に事業者の募集・選定、15年度に設計・工事に着手し、17年度の完成、供用開始を目指す。
提供:建通新聞社