豊川市は、旧市民病院跡地に定期借地権を設定し、食品スーパーの誘致を検討している。地権者から要望を受けたもので、12月議会の一般質問で明らかにした。2012年度中に事業者を選定し、15年度の工事着手を目指す。
市は、新市民病院の建設を進めるとともに、旧市民病院跡地の利用法を検討してきた。12年3月には「豊川市民病院跡地利活用計画」を策定。この中で、跡地に整備する施設として▽高齢者施設▽医療施設▽子育て支援施設▽商業・生活利便施設▽パブリックスペース(広場など)―を盛り込んだ。
計画の具体化については、地権者協議会が検討を進めている。今回、商業・生活利便施設の具体的な構想として、食品スーパーの誘致を検討していることを明らかにした。
今後のスケジュールとしては、12年度中に事業者を選定し、13、14年度で設計や各種法手続きを進め、15年度の着工を目指す。
事業者との契約に当たっては、定期借地権の設定を検討している。跡地は57%が民有地、43%が市有地となっており、事業者は地権者と市から土地を借り受けることになる。
旧市民病院跡地は、光明町1ノ19など2万7499平方bの敷地。用途は第一種中高層住居専用地域。建ぺい率60%、容積率200%。
市は、跡地の用途について、第二種住居地域への変更を検討している。これにより区画内に建設できる店舗などの規模は、現在の500平方b・2階以下から、3000平方b以下に緩和される。
提供:建通新聞社