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建通新聞社(中部)
2012/12/19

【愛知】県企業庁 2021年で全浄水場を耐震化

 愛知県企業庁は、2021年度までに浄水場にある主な池状の土木構造物を全て耐震化する。12年度は尾張西部など6浄水場の構造物で工事に着手しており、13年度は次に耐震化する構造物を決め、設計に着手する。
 耐震化は、前期(12〜16年度)と後期(17〜21年度)に分けて進める。前期では、尾張西部(稲沢市)▽上野(東海市)▽尾張東部(日進市)▽豊田(豊田市)▽豊川(豊川市)▽豊橋南部(豊橋市)−の6浄水場が対象。
 後期は、犬山(犬山市)▽知多(知多市)▽高蔵寺(春日井市)▽幸田(幸田町)▽豊橋(豊橋市)−の5浄水場が対象となる。
 県内を5ブロックに分け、1ブロック当たり2〜3カ所の浄水場が整備されている。水道の供給体制を確保するため、一つの浄水場が工事をしている間は、ほかの浄水場が補完できるように計画を立てた。
 耐震化した後は、阪神・淡路大震災と同じ直下型で震度7級の地震にも耐えられるようになる。
 浄水場の池状土木構造物は、主に着水井、混和池、フロック形成池、沈澱池、ろ過池、浄水池がある。12年度に工事着手したのは、尾張西部の浄水池▽豊田の送水ポンプ井と排水池▽尾張東部の沈澱池▽上野の排水池▽豊川の送水ポンプ井、浄水池、逆洗水槽−。上野と豊橋南部の工事は12年度内に完了するが、そのほかの工事は13年度までの継続工事となる。
 将来的には土木構造物の更新も課題となるため、今後は更新手法も検討する。

提供:建通新聞社