北海道建設新聞社
2012/12/17
【北海道】旧天神山国際ハウスを改修し、再活用へ−札幌市が13年度に
札幌市観光文化局は2013年度に、旧天神山国際ハウス改修を計画している。現在は使われていないが、14年度開催の札幌国際芸術祭で利用するため、設備を更新し内装の一部も改修する。13年度前半に実施設計を済ませ、夏から年末にかけて工事する。14年1月の運用開始を目指す。要望額は1億6015万円。
この施設は、海外からの研究者らが宿泊、研修、交流できる施設として1990年、豊平区平岸2条17丁目の天神山緑地内に完成した。しかし、宿泊部門の低迷などを受けて08年3月に閉館となっている。
同局は、14年夏に初めて開催する札幌国際芸術祭で訪れる国内や海外からのアーティストが、作品の制作に当たったり、長期滞在できるよう、同施設の活用を決めた。
規模は、RC造、地下1地上3階、述べ1600m²で、1階に食堂や交流スペース、2階と3階にはメゾネットタイプの部屋が13室ある。
閉館からこれまでの5年弱は未利用で、この間老朽化が進んだ。今回は暖房、ボイラ、電気、水道管など設備を更新するほか、食堂を含む内装の一部を改修することにしている。
芸術祭は14年度以降、3年ごとに開かれる予定。期間中は、参加アーティストにこの施設を提供するほか、それ以外の期間も、市民に作品を紹介するなど積極的に交流することを条件として制作希望のアーティストに開放する予定だ。