国土交通省愛知国道事務所は、名古屋環状2号線名古屋西ジャンクション(JCT)〜飛島JCT間(同線西南部・南部U区間)の建設で、飛島大橋の下部工事について、2013年度の渇水期をめどに工事を開始する考えでいる。同橋の施工が工程的に最もスケジュールが厳しいためだ。同下部工事が本体工事の第1弾になる見通しだ。
飛島大橋(名古屋市港区小川3〜愛知県飛島村三福2)は、日光川を渡る延長約600bで、取付部を含めて10径間の橋梁。今後、1月をめどに、工事用桟橋の北側区間の整備工事に着手する。同工事については現在、契約に向けて入札手続きを進めている。桟橋は既存の橋の西側に設置する。さらに、南側の桟橋の工事も発注し、一般部の施工に向けた工事用道路を確保する。その後、桟橋に接続する施工ヤード整備を発注する。施工ヤードは北側に3カ所、南側に3カ所設ける予定。
同橋の詳細設計は大日本コンサルタント(東京都豊島区)が担当した。
西南部・南部U区間は、名古屋市西部の名古屋西JCTから愛知県飛島村の飛島JCTまで総延長約12・2`。国と中日本高速道路の合併施工となっている。施工区分は、本体工を国が、舗装・付帯設備・ジャンクションなどの整備を中日本高速道路が担当する。全体事業費は概算で1350億円。中日本高速の負担分は約308億円となっている。供用開始は18年度内を目指している。
道路の標準幅員は20bで、4車線構成となっている。構造規格は第2種1級で、設計速度は時速60`。名2環は、専用部(自動車専用道路)と一般部(国道302号)で構成しており、専用部は高架橋。基本的には、一般部に挟まれる形で橋脚を設置し専用部を整備する。木場金岡ふ頭部分でのみ、一般部の東側に専用部を整備する予定。
提供:建通新聞社