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日本工業経済新聞社(群馬)
2012/12/13

【群馬】旧家畜市場跡地に大規模小売店−17日から事業者募集

 高崎市は、上並榎町450−1ほか10筆の家畜市場跡地に「地域貢献・環境配慮型」大規模小売店舗を開設する事業者を今月17日から募集する。地価の下落傾向が続く中で、固有財産の有効利用、市民生活や市民の利便性の向上、地域経済活動の活性化に資することを目的としたもので、1000uを超え1万u以下の大規模小売店舗を建設することを前提として土地を売却する。開設希望者には地域産業活性化の推進などを求めており、建設工事は市内事業者への発注が期待されそうだ。市は事業者を公募型プロポーザル方式で選定し、優先交渉権者を来年2月下旬にも決定、6月議会に財産処分の議案を上程する予定だ。土地を取得した事業者は3年以内に着工する。

 上並榎町の家畜市場跡地は、1999年3月の市場閉鎖後、並榎中学校の改築に伴う仮設グラウンドや公共工事の資材置き場、イベントの際の駐車場など、暫定的な利用を繰り返してきた。ただ、昨今の地価の下落傾向を踏まえて地域活性化などを促すため、1000uを超える「地域貢献・環境配慮型」大規模小売店舗を開設する事業者を募集することとなった。大規模集客施設制限地区になっているため、1万uを超える施設の設置は制限される。
 用地の実測面積は8002・33u。用途地域は準工業地域で、建ぺい率は60%、容積率は200%。最低売却価格は3億4250万円に設定する。現地は更地で、北側が主要地方道あら町下室田線(W9・6m)、南側が市道C−588号線(W4・0m)に接している。文化財保護法に基づく埋蔵文化財包蔵地や土壌汚染対策法に基づく指定区域には指定されていない。
 市は応募者に対して◇環境・景観への配慮◇地域づくりの取り組み◇地域雇用の確保◇こども、高齢者、障害のある人らへの配慮◇安心・安全な地域づくりの推進◇地域産業の活性化の推進◇事業計画◇買受希望価格−の8項目について総合的に審査する。工事の市内事業者への発注や新エネルギー・省エネルギー設備の設置、市内事業者・卸売業者との取引促進、市内商業者のテナント入居促進−などが求められることとなりそうだ。
 今後、今月17日から来年1月9日まで募集要項を配布する。申込書類や提案書、買受希望価格書は2月4日から6日まで提出を受け付ける。その後、2月中旬に選定委員会によるヒアリングを実施し、同月下旬にも優先交渉権者と次点交渉権者を決定する。6月議会の議決を経て、同月下旬に本契約を結び、7月中旬に土地を引き渡す予定となっている。