日本工業経済新聞社(山梨)
2012/12/13
【山梨】排水路整備などに配分 県農政部12月補正案
県農政部は12月補正予算案に、総額約8億8000万円の公共事業費を計上した。経済対策としての意味合いが大きい本補正では、早期着工が見込める箇所を中心に抽出。排水路整備など計23箇所程度に予算付けした。12日に開会した県議会で予算承認後、早期発注を目指す。
本補正では、森林環境・農政・県土整備の3部で総額約48億円の公共事業費を計上している。このうち農政部では「ゲリラ豪雨対策」「農業6次化推進」「中山間地域整備」などの名目で、総額約8億8000万円の予算を盛った。
ゲリラ豪雨対策では、主に排水路の整備を進める。かねてから整備している「東花輪」(中央市)のU期工区を始め、「窪平」(山梨市)、「下山」(身延町)、「六ケ村堰」(北杜市)、「梁川」(大月市)、「栃久保」(身延町)に予算を配分。うち東花輪には、1億4000万円を割り当て、167m程度、排水路を整備する。
農業6次化の推進としては、「黒駒西地区」(笛吹市)のほ場整備に予算を充てる。6000万円を配分し、1h程度区画整理を進める。
中山間整備では、「上野原南部」になどに予算を計上。営農飲雑用水を供給する排水機場内の機械設備を更新する内容で、ろ過装置などが対象という。