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建通新聞社(中部)
2012/12/13

【三重】県環境生活部 産廃「四日市市内山」事案

 三重県環境生活部は、産業廃棄物が不適正処理された「四日市市内山」の事案について、支障除去対策の詳細設計に着手した。覆土工などによる恒久対策を実施するもので、2012年度に設計を行い、13年度以降の工事着手を予定している。設計は建設技術研究所三重事務所(津市)が担当、設計工期は13年3月22日まで。
 対象地区は、四日市市内山町の産業廃棄物安定型最終処分場で、許可品目外の木くずなどの処分や、許可容量超える廃棄物の埋め立てが行われ、高濃度の硫化水素やメタンガスの発生が判明したことから07年に、緊急対策としてガス回収処理などの行政代執行に着手した。投棄面積は約2万平方b(許可面積約1万平方b)、投棄量は約34万立方b(許可容量約10万立方b)となっていた。
 対策工のうち第1段階は、硫化水素ガス対策で、霧状酸化剤注入法により有機物を分解し硫化水素ガスの発生を抑制するもので12年度に実施している。
 今回設計の対象となる第2段階は、雨水の浸透防止と法面の安定性確保のため、整形覆土工などを実施する。委託内容は、覆土工、雨水排水工(排水設備、雨水調整池など)、保護法面工(植生工)、法留工(ふとんかご)、メタンガス拡散施設、硫化水素ガス補足材の設計。また、工事関係で、工事用道路、管理用通路、立ち入り防止フェンスなどの設計。このほか、掘削廃棄物の処理計画、施工計画、周辺環境対策工などの設計を行う。第1〜2段階の事業期間は12〜19年度の8カ年を予定している。

提供:建通新聞社