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建通新聞社(中部)
2012/12/11

【愛知】名古屋市市民経済局 金シャチ横丁基本構想素案

 名古屋市市民経済局は、名古屋城正門付近に整備を計画している「世界の金シャチ横丁」(仮称)の基本構想の素案をまとめた。名古屋城正門南東と、東駐車場を含めた地下鉄市役所駅の出入口周辺の2カ所に、横丁をイメージした施設整備を行う。また、事業の実施に当たっては、PFI方式などの導入を検討する。一方、事業費については20億円程度と想定。市と民間との負担割合は5割ずつと試算している。
 基本構想素案では、2カ所の施設整備エリアのほか、周辺の5カ所のエリアを環境整備エリアと位置付けた。施設整備エリアの名古屋城正門南東には、芝居小屋や展示空間、名古屋名物の飲食店や物産店などを整備する。地下鉄市役所駅の出入口周辺には木戸を設置する。また、東駐車場も屋台や土産物屋が建ち並ぶ空間にする。環境整備エリアでは、名古屋城東側と北側歩道の散策路の整備などが挙げられた。
 整備に当たっては、特定の目的に特化した恒久的な施設の整備は最小限に留め、時代のニーズに合わせて多様な利用ができる構造にするとしている。また、民間事業者のアイデアが生かせるように対象空間や施設利用に関する規制緩和を検討する。
 12月中に基本構想素案のパブリックコメントを実施する。寄せられた市民意見を反映させ、3月に構想を策定する予定だ。
 今後は、2013年5月29日の名古屋城本丸御殿の第1期公開に合わせて、社会実験を行う予定。また、13〜15年度に埋蔵文化財の発掘調査や横丁設置に向けた基盤整備を行う。社会実験の結果を踏まえて詳細を検討し、16年度に可能なところから順次開業していきたい考えだ。

提供:建通新聞社