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日本工業経済新聞社(茨城)
2012/12/08

【茨城】つくば市 本年度内に事業者選定プロポ公告へ ターミナルビル建設

 つくば市都市施設課は、つくばエクスプレスつくば駅前(つくばセンター地区内)に計画している「つくばターミナルビル」の建設方針を示した。建物は4層階を基本とし、交通・にぎわい・暮らしの便利を結ぶ複合施設とする。事業手法には事業用定期借地権を導入し、プロポーザル方式により建設を推進していく。本年度内にもプロポーザル公告し、来年度に設計、再来年度に工事着手。供用開始は2015年度以降となる見通し。

 つくばターミナルビルは、つくばセンター地区の「新たな顔」として計画。コンセプトは「つくばの顔として市の玄関口に新たなにぎわいと交流をもたらす複合施設」。
 事業敷地は、つくば市吾妻1丁目8−10ほか。敷地面積は2379・34uで、用途は商業地域。建ぺい率80%、容積率400%。
 事業化にあたっては、事業用定期借地権を導入。借地権設定期間は、10年以上50年未満の期間内において、限度となる50年未満に近い設定期間を方針とする。
 事業スキームとしては、土地所有者である市が民間事業者に土地を貸借し、民間事業者が建物を建設・所有・運営する。その施設の一部を市が借り受け公共公益機能を導入する。具体的には総合インフォメーションセンターやレンタサイクル窓口、展示スペース、物産展などの設置を見込む。
 事業者の選定にはプロポーザルを採用。これから有識者を交えた選定会議を立ち上げた上で、審査基準など募集要項をまとめ、本年度内にプロポーザルを公告する。事業者決定は来年度当初となる見通し。13年度に詳細設計等をまとめ、14年度に工事着手。完成、供用開始は15年度以降を予定している。
 なお建設方針では、建物配置、高さ、意匠、動線について、市が理想とする「基本とする考え方」、最低限配慮するべき「必須事項」を明示。
 配置では「つくば駅前広場、つくばセンター広場と連携した一体的な賑わい創出」を、高さでは「周辺建築物に配慮した建築物の高さ」を基本的な考え方とする。これにより、高さは4層階が基本となる。
 意匠は「開放感や夜間の明るさを感じられるような建築物意匠」を基本に、景観・防犯・環境への配慮、駅前広場・センター広場それぞれへの開口部設置を必須とした。
 このほか、ビルにあると好ましい民間機能として、レンタカー窓口や旅行代理店、カフェ、地産地消レストラン、ATM、外国為替所などを示した。