耕作放棄地対策解消・発生防止基盤整備事業の加茂川中部地区(鴨川市)がこのほど計画決定した。同事業は、総事業費約14億4000万円を投入し、2012〜17年度の6か年で区画整理や暗渠排水、用水路、道路工などの基盤整備を実施する。受益面積は70.2ha。年内に事業を確定し、国に補助申請を行い、事業に着手する。本年度は事業費約5000万円で地区界測量など測量試験を行う予定。事業期間がないことから、本年度事業は来年度に繰り越される見通し。事業は県安房農業事務所が実施する。
同事業は、基盤整備と耕作放棄地解消発生防止のための関連支援策を一体的に実施し、耕作放棄地の解消をめざすもので、国が2009年度から制度化した。県内での実績はなく、同地区が県内で初めての実施地区となる。