日本工業経済新聞社(群馬)
2012/12/04
【群馬】新市民会館来年度に先送り−太田市
(仮称)新市民会館の建設を計画し準備を進めている太田市は、工事発注時期について当初予定していた2013年1月から、来年度へ変更することを明らかにした。この変更理由は、当初駐車場として追加取得を計画していた用地(A=7657u)を、新施設の建設地としても検討を行うことになり、それにかかわる調査測量等を行うためとしている。用地取得後は測量調査や、新たに取得する用地に合わせた実施設計変更の必要性などについても協議を行い、建設地を決めその後の着工となる。新施設は、九合行政センターの南側にRC造およびS造地下1階地上4階建て、延べ床面積約6800u、収容人数1500人規模の施設を建設するもの。
新たに取得を計画している用地(農地)は、当初の建設予定地である九合行政センター南側(飯塚町地内)から道路を隔てて西側にある、A7657u、駐車場にすると約250台分のスペースとなる。当初は駐車場数不足を懸念し新たな用地取得を計画していたが、その後の協議の中で高圧電線が当初予定の建設地内を横切っている点や、この予定地にある既存のグラウンドゴルフ場の移転場所の問題などから新たに取得する用地での建設も検討することとなった。
現在は、用地取得に向けて準備を進めている段階で、取得後は測量調査や、新用地での建設となった場合、実施設計の変更が必要かなどの検討を行うが、実施設計については必要でなければ大規模な修正は行わず、大がかりな変更が必要となる場合は当初予定していた用地での建設を行う方針。基本設計および実施設計は香山壽夫建築研究所(東京都文京区)に委託して進めている。
基本設計段階における新施設の規模はRC造一部S造、地下1階地上4階建て、延べ床面積6800u程度としており、1500席の客席を備えた大ホールやスタジオなどの設置を計画している。発注は設計に大規模な変更がない限りは当初と同じく一般競争入札により、建築主体、電気、衛生、空調の4分割での発注となる見通しとしている。
駐車場については、全体で540台の確保を計画しており、新たに取得する土地(250台分)、当初の予定地(200台分)のほか、近接するバスターミナルや東に隣接するベイシアの従業員駐車場(200台程度)を借りて対応する。
新生太田総合計画第7次実施計画では、(仮称)新太田市民会館建設事業へ13年〜14年度の2カ年の事業費として33億208万8000円を試算しているほか、(仮称)新太田市民会館駐車場整備事業として13〜15年度の3カ年で1億4480万円を盛り込んでおり、工事は14〜15年の2カ年で計画している。