建通新聞社
2012/12/03
【大阪】大阪府住宅まちづくり部 府営枚方牧野北 13年度に建て替え開始 第1期は14階195戸
大阪府住宅まちづくり部は、府営枚方牧野北住宅の建て替えを2013年度から開始する見通しだ。全体で3棟・460戸の高層住宅建設を計画するうち、第1期として195戸の工事を発注する。
場所は枚方市牧野北町。現況は、敷地面積8・8fで、このうち建て替えの対象が3・36f。管理戸数は全体で1300戸。このうち建て替えの対象は460戸。中層耐火5階建てで、ラーメン構造14棟。1968年度に建設した。住戸面積約50〜60平方b。住戸タイプは2DK〜3DK。建て替え対象外の住戸(840戸)については、耐震性が確保されているため今回の建て替え対象としない。
建て替えによる全体の建設戸数は鉄筋コンクリート造14階建て3棟・460戸。住戸面積は約36〜72平方bで、住戸タイプは1DK〜4DK。敷地3・36fのうち、府営住宅の敷地は2・61fとし、活用用地0・75fを生みだす。用途地域は第1種中高層住居専用地域で、容積率200%、建ぺい率60%。
第1期は鉄筋コンクリート造14階建て延べ約1万2200平方b。戸数は195戸。電気室棟、受水槽・ポンプ室棟、自転車置き場、駐車場、雨水貯留槽、ごみ置き場、外構工事を含む。基礎は場所打ち鋼管コンクリート拡底くいを予定。第1期の建築実施設計は汎設計(大阪市中央区)が、設備実施設計は総合設備コンサルタント大阪事務所(大阪市西区)が担当。第1期の建設に伴い、中層耐火住宅5階4棟80戸を解体撤去する。
第2期では14階建て97戸、3期では13階建て168戸の建設を予定している。全体を2020年度ごろに完了する計画。
建て替え対象の住棟では設備などの老朽化が進み、住戸内のバリアフリー化もほとんどできていない。一部の住棟しかエレベーターが設置されていないなどの課題があるほか、まとまった広場などのオープンスペースが少ないため、住環境の向上策として建て替える。