日本工業経済新聞社(群馬)
2012/11/30
【群馬】第4保育所を移転新築−玉村町
玉村町が計画している町立第4保育所移転新築で、施設規模や完成までのスケジュールが分かった。移転先は隣接農地で、新保育所はW造平屋建て、延べ床面積約1500u。実施設計は、高橋建築設計事務所(前橋市)が来年11月までの1年間をかけて作成し、2014年度当初からの建設工事を見込む。ぬくもりと環境に配慮した施設を目指して、長期間を設計作成に充てて利用形態を重視した保育所機能を持たせる。工事費には約4億2000万円を試算している。
玉村町板倉地内にある第4保育所の移転先は、町道を挟んだ向かい側の敷地4539uに計画。現場は農地や駐車場として利用されているが、すでに地権者の同意を得ているため来年度は用地買収へ進む。
本年度は基本設計の修正などを行い、実施設計の作成へと移行。来年11月には仕上げて、14年度の当初予算編成に工事費4・2億円などを計上し同春から着工。15年春の卒所式までに完成させて、新しい園舎で卒所式を迎える段取り。
新築する保育所はW造平屋建て、延べ床面積約1500uで、園舎はコの字型となり、中央に園庭を設ける。実施設計のたたき台となる原案では2歳〜5歳児クラスを各2部屋ずつ、ゼロ〜1歳児クラスを稼働壁を用いて配置するほか、職員室、調理室、遊戯室を配置する。また、新園舎には新しく一時預かり室を設けて多様なニーズに応えられる保育施設を目指す。ぬくもりある園舎整備へ向けて、県産材のスギをできるだけ活用するほか、LED照明と太陽光発電設備の設置で自家発電による環境配慮型の保育所を目指す。太陽光発電設備は発電力32kWhとし、156枚のパネルを設置予定。
現段階で、基本設計のレイアウトが数案あるため、町は今月開く建設委員会で整備案を一本化する。
移転先となる農地と駐車場のうち、駐車場(町有地)は、同保育所の利用者をはじめ、近隣のB&G海洋センターや特別養護老人ホーム施設、健康の森児童館や児童公園への利用者、また職員などが利用し平日でも満車に近い状態。同事業でタッチしない約70台分の駐車スペースを残すが、駐車場不足となるため既存保育所跡地に駐車場を整備する予定。既存保育所の敷地は2719・99uで、建物は15年度に解体予定。その後駐車場の再整備へと移行する。