日本工業経済新聞社(茨城)
2012/11/30
【茨城】国道461号整備促進協 水府・里美拡幅の早期整備 千年橋は架換
県北4市町(高萩市・日立市・常陸太田市・大子町)の首長や議会議長で構成する「国道461号整備促進協議会」(会長・大久保太一常陸太田市長)は27日、国道461号の整備促進を県へ要望した。常陸太田市の水府・里美拡幅や大子町芦野倉の千年橋架け換えなど4カ所の早期整備を求め、小野寺誠一土木部長が進捗を説明しながら応じた。
国道461号は、県北部地域の横断道路として、太平洋臨海部の高萩市と内陸部の常陸太田市、大子町を連絡するとともに、常磐自動車道や国道6号、国道349号、国道118号を結ぶ地域産業および観光の振興に寄与する重要な幹線道路。
ことし10月に大子町の大子バイパスが完成したが、常陸太田市の水府・里美間、高萩市の安良川、大子町の芦野倉地内などを整備しているが、未整備区間が点在している。
今回の要望区間は、水府・里美拡幅、安良川拡幅、芦野倉、袋田の合計4工区。
大久保会長は、大子バイパスの供用にお礼の言葉を述べた後、4工区の概要を説明しながら「整備促進に特段のご配慮を」と要望。これに対し小野寺誠一土木部長は、4工区それぞれの進捗を説明しながら応じた。
それによると水府・里美拡幅工区は、縦軸のうち約2・7qを整備し残り約1q。観光バスも通りにくい状況で県も早期に進めたいところだが難航用地がネック。用地交渉を継続するとともに、地元へ支援を求めた。
続いて安良川拡幅工区は全体のうち100m区間を優先整備。本年度は用地補償と工事を進めている。通学路でもあるため来年度には100m区間を完了させたい考え。
芦野倉工区は、千年橋を架け換える方向で本年度は詳細設計。国の復興予算を使って期限内である2015年度までに整備する意向。また前後の歩道のうち、西側は約280mで歩道が出来ており、小学校近くの約170mを工事中。来年度へ一部跨ぐ可能性もあるが早期完成を目指すとしている。東側は難航用地のため町へも支援を求めた。
袋田工区についてはインターロッキングの歩道整備で本年度に約190mを整備中。年内に終わらせたい考え。
その後、一通り要望を聞いた小野寺部長は、最後に「国の補助だのみで1・06倍と多めに概算要求しているが、復興予算の流用に対する批判で外務省も厳しい。挽回するためには地元からの要望を国へお願いしたい」と述べた。
さらに、土木部長室を後にした一行は、県議会の事務局を訪れ、要望活動を展開した。
要望箇所は次のとおり。
【常陸太田市】
◆水府・里美拡幅工区(上高倉町〜折橋町、L7200m)=道路改築
【高萩市】
◆安良川拡幅工区(安良川、L240m)=道路改築
【大子町】
◆芦野倉工区(芦野倉、L992m)=交通安全(歩道整備、橋梁架換)
◆袋田工区(袋田、L660m)=交通安全(歩道整備)