静岡県は、「住宅リフォーム支援事業費補助金(高齢者型)」を再開する。当初予算を使い切り10月末で申請の受け付けを終了していたが、高齢者が安心して暮らせる住環境の整備とリフォーム需要の拡大による県内経済の活性化を目的に、12月補正予算案に助成金1億4000万円(900件分に相当)を盛り込んだ。これまでと同様、静岡県建築住宅まちづくりセンターで申請を受け付ける。
県は、住宅市場の活性化や耐震化を視野に2012年度、リフォーム工事に対する新たな助成制度を創設。「高齢者型」と「県産材型」の二つのタイプで2300件、総額3億0200万円を予算化した。4月に補助申請の受け付けを開始したところ、リフォーム需要の高まりや制度の使いやすさなどを背景に多くの申請があり、10月末に予算枠に達したため、補助申請の受け付けを打ち切っていた。
県は今回の補正予算案で、経済対策の一環としてリフォーム支援事業費助成に1億4000万円を計上。高齢者型を対象に、助成枠を900件拡大することにした。
補助の対象とするのは、65歳以上の高齢者のいる世帯が実施する工事費が100万円以上の住宅リフォーム。屋根や外壁、内装などのほか、トイレのバリアフリー化や浴室の断熱化など設備関連工事にも補助する。耐震性のある住宅または耐震補強工事を併せて実施することが条件。
また、施工者について、県内に本店や支店、営業所を置く業者とする。
補助率は工事費の10分の1で、1戸当たり15万円が上限。
10月末以降(まちづくりセンターによる申請の受け付け中止後)に着工した物件についても補助対象とする。
申し込み・問い合わせ先は県建築住宅まちづくりセンター評価業務課 電話054(202)5573。
(2012/11/28)
建通新聞社 静岡支社