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日本工業経済新聞社(茨城)
2012/11/29

【茨城】日立都市圏幹線道路整備促進期成会が要望 山側道路は年度内供用

 日立市、常陸太田市、東海村の2市1村で構成される「日立都市圏幹線道路整備促進期成会」(会長・吉成明日立市長)は27日、県庁を訪れ、国道6号日立バイパスU期や日立笠間線、鮎川停車場線など、2市1村の連携強化に必要な幹線の整備促進を求めた。この要望に対し、小野寺誠一土木部長らが主要路線の進捗を回答。日立笠間線の山側道路は本年度内に供用予定。鮎川停車場線は早期の用地買収を目指す。
 期成会は、国道6号の混雑時の平均旅行速度が県内ワースト1という状況である一方、災害時の避難路確保や救援物資などの輸送に幹線道路の整備が重要であることから、道路整備の財源確保と市民生活の安全安心の確保を図るよう要望。
 2市1村の首長らが、主要幹線やそれらを補完する幹線道路の状況を一つずつ説明し、整備促進を求めた。
 これに対し、小野寺土木部長が主立った路線について回答。まず、日立市の国道6号関連では、山側道路(日立笠間線)について本年度内の供用を目指していることを説明。ただ供用された場合、そちらに交通量が流れるため国道6号の交差点の渋滞解消も状況を見て関係機関と検討する考えを示した。
 また鮎川停車場線について、できるだけ早く事業区間内の用地買収に入りたい意向を示し、市への協力を求めたほか、国道6号までの先線への事業化にも触れた。
 続いて常陸太田市の要望では、木崎稲木線について残区間の本年度内の整備に触れたほか、現道から工業団地までの区間で工事を進める常陸太田東バイパスについて「工程から見れば2〜3年。しっかり予算確保に努めたい」と答えた。また、それに合わせて常陸太田バイパスでは、交差点改良もしくは拡幅を検討する考えを示した。
 東海村の要望については、国道245号の勝田拡幅について、南側から整備を進め、ネックとなる交差点改良を進める。原研前については用地取得して交差点改良を進める意向だが、原電側の用地買収に保安林の解除が必要なことに触れた。
 そのほか、震災で通行不能となった5路線(国道293号の里川橋、国道349号の幸久橋、日立笠間線の機初橋と栄橋、国道245号の日立市大みか町4・5丁目大規模法面)の現況などを大久保太一副会長が読み上げ、計画的な新橋への架け換えなどを求めた。
 その後、期成会では常陸河川国道事務所へと向かい同様に要望活動を展開した。

要望箇所 

 【日立市】
 ◆国道6号日立バイパスU期=旭町・国分町間3qの早期完成
 ◆国道6号=大和田拡幅(神田町・大みか町間3・3qの早期完成)
 ◆国道245号=未事業区間の早期事業化
 ◆主要地方道日立笠間線(都市計画道路石名坂多賀線、日立市)=改良事業の促進
 ◆主要地方道日立常陸太田線(都市計画道路鮎川停車場線、日立市)=事業区間の早期完成
 ◆県道下土木内常陸太田線(仮・常陸太田南部幹線道路)=事業区間の早期完成
 ◆主要地方道十王里美線(都市計画道路十王北通り線)=事業区間の早期完成
 ◆主要地方道日立いわき線砂沢バイパス=改良事業の促進
 【常陸太田市】
 ◆主要地方道日立笠間線(都市計画道路木崎稲木線)=事業区間の早期完成
 ◆国道461号(水府里美拡幅)=改良事業の促進
 ◆県道下土木内常陸太田線(仮・常陸太田南部幹線道路)=事業区間の早期完成
 ◆国道293号常陸太田東バイパス=事業区間の早期完成
 ◆国道349号常陸太田バイパス=4車線早期事業化
 ◆主要地方道北茨城大子線=改良事業の促進
 ◆主要地方道常陸那珂港山方線、主要地方道常陸太田那須烏山線=木島大橋関連の事業区間の早期完成
 【東海村】
 ◆国道6号=東海拡幅(笠松運動公園・石神外宿原電線間)3・1qの4車線拡幅早期事業化
 ◆国道245号=勝田拡幅(改良事業の促進)