建通新聞社
2012/11/28
【大阪】大阪府立病院機構 成人病センターPFI入札 竹中工務店グループが落札 落札金額は258億円
大阪府立病院機構は府立成人病センター整備事業のPFI入札(BTO方式)で、竹中工務店グループを落札者に決定した。落札金額は258億4272万円。このうち施設整備費は202億4272万円。12月に事業契約を締結。2017年3月上旬の開院を目指して建設を進める。PFIの事業期間は32年3月31日まで。
竹中工務店グループの構成は、代表企業が竹中工務店。構成員が三菱電機ビルテクノサービス、三菱電機ライフサービス。協力企業が日本設計。
PFI入札には3グループが参加。1グループは、提案がゾーニングの要求水準を満たしていなかったため失格。竹中工務店グループの提案は、定性的審査(提案内容)で2位だったものの、定量的審査(入札価格など)の得点が1位で、総合得点で最高値の198・83点を獲得した。もう1グループの提案価格は275億0346万円。
選定事業者審査委員会(審査委員長・河口豊滋慶医療科学大学院大学医療管理学研究科教授)は、竹中工務店グループの提案に対し、@高機能に対応する部門連携、空間の柔軟性などを示しているA大阪城を望める患者・家族のための空間を各所に設けているB職員の執務空間に配慮しているC地下階の環境の向上が図られているD一般、救急、搬入の動線が、明快に分離されている−などと評価した一方で、「さらなる具体化が必要な部分や改善の余地もあった」との意見を加えた。
建設予定地は、大阪市中央区大手前3丁目(移転改築)。敷地面積は約1万2800平方b。施設規模は延べ約6万4610平方bで、病院(500床)、がん予防情報センター、研究所を整備する。