建通新聞社四国
2012/11/27
【高知】県道中平梼原線 13年度から新規工区改良
高知県須崎土木事務所は、梼原町初瀬の中平梼原線で新規工区の改良に向け2013年度から本格的に事業着手する。現道拡幅が中心となり進める計画だが、内容の詳細は検討中で、これによって13年度の事業内容が決まる。場合によっては初弾工事に着手する可能性もある。
同線は、幅員が約3bといった狭あいな箇所があり、積算雨量が増加するなどの気象条件で通行止めになると陸の孤島となる地区がある。このため、初瀬本村トンネルを含む延長820bの初瀬工区が12年度に開通した。今回は、初瀬工区の梼原側を起点とした延長4・7`の改良を行うため、現在は、サン土木コンサルタント(高知市)で道路改良測量設計用地測量と用地測量調査を進めている。
改良に向けては、現道拡幅やバイパス化などの中からルート選定を行っており、現道拡幅を基本として、一部でミニバイパスを整備する可能性が高くなっている。道路規模については、地元も交えて検討を続けており、最終的な目標は歩道付きの2車線道路としながらも、先行供用するため、歩道なしの2車線または1・5車線道路で暫定的に整備することも視野に入れ計画を策定する。
計画内容により、13年度は初弾工事の着手や場合によっては用地交渉に入る。梼原川側に拡幅する場合は、四万十川水系が国から重要文化的景観に指定されていることから形態について文部科学省と協議を図る可能性もある。工事は初瀬側から進める方針。